那智黒石を探してみました

那智黒石を探してみました。那智黒といって、水石の世界では佐渡赤玉石や神居古潭石に勝るとも劣らないものらしいのです。熊野那智大社に行くと、参道で那智黒飴なるものが売っていますが、そもそも那智黒石自体がマイナーなため、飴を買っても、元ネタが那智黒石だと知らない事態が発生しそうです。

那智黒石は、泥岩が珪質の熱水変性を受けてカチカチになった粘板岩らしいです。つまり、私のような鉱物コレクター的にはあまり価値の感じられないものです。ですが黒光りしている那智黒石、一つくらい海石で握り石で欲しいなぁと探してみました。

七里御浜の朝

見つかるのは、チャートのような微妙なやつばかり（笑）。糸魚川だったら、絶対拾わない石っころです。

七里御浜の黒い石ころ

那智黒石じゃないよね（笑）。どデカイヤドカリの方が面白かったです。

手の平サイズの貝にヤドカリ

それで、この後行った那智熊野大社の参道で那智黒石の端材を格安で手に入れました。いわゆる、現金採取というやつで、めったにやりません。

那智黒石端材（購入品）

ただし、注意が必要です。那智黒工芸品というのは、那智黒石を粉末にして凝固剤で固めたものを彫刻等加工するものらしいのです。那智黒石原石では、欠けたり割れたりして、彫刻に耐えることができないかららしいです。すると、この端材は、那智黒石の露頭から取れた石の端材なのか、工芸品作る前の固めた石の端材なのか。フレンドリーに話をしてくれた店主に、聞けば良かったです。